島バナナ研究会活動レポート

島バナナに限らず、バナナは吊るすといい、というのは世間でよく知られたバナナの保存方法です。
バナナを面状のところに置いて保存すると、面に接している部分が傷みやすいと言われています。
(実験したことはありませんが、感覚としては理解できます)

今回、A・B・Cと、1から13の島バナナで、合計17房もありますので、当研究会にある一般的なバナナスタンド(1房用)では順番待ちになってしまい、順番待ちしている間に島バナナが腐敗することになってしまいますので、島バナナツリーを作りました!


島バナナ追熟ツリー

一般に小売販売されているバナナは、黄色い状態で店頭に並んでいますので、「追熟」の必要がありません。
それがいいところでもあるのですが、島バナナを愛する我々としては、「追熟」がひとつの楽しみであり、観察や研究の機会になります。

というわけで、島バナナを吊るしておくものを、「バナナツリー」ではなく、「島バナナ追熟ツリー」と名付けました。

使っていなかった突っ張り物干し竿を活用したものです。
今回の観察の約10キロ15房にはぴったりのスケールです。
(1房は、バラで3本の状態でしたので、吊す房の数は、15房)

何となくの感覚で、成熟が進んでいるもの(黄色の面積が多いもの)ほど下のほうに、緑・青いものほど上に吊るし、勝手な予想で、下から黄色〜緑・青へのグラデーションができてくるのではないか、と考えました。

※10/30追記 この予想が、間違っていたことをのちに知りました。


房の番号も、黄色→緑・青へと順番にラベリングしました。
1から13まで番号順に熟す、という予想です。

※10/30追記 この予想が、間違っていたことをのちに知りました。


1番の島バナナを見るとわかるように、先端から黄色になっていくようなので(頭・茎の方に緑が残る)、下から熟していくイメージで、下のほうから黄色→上のほうにいくほど緑・青、という順に吊るしたのです。

島バナナのヘタ(茎)の切り口にアルミホイル(ラップでも可)を巻く

島バナナを育てている沖縄の果樹農家のNファームさんに、当 研究会一同 教わったのですが、島バナナの追熟中は、ヘタの切り口をアルミホイルで覆うとよいのだそうです。
むき出しだと、その切り口から、エチレンガスというガスが出るからです。


エチレンガスといえば、リンゴがよく知られています。
何も包まないリンゴを、野菜と一緒に野菜室に保存すると、野菜の傷みが早くなってしまう、という、あれです。
そのことだけは知っていても、なぜかまでは記憶しておらず、島バナナで思い出しました。

果物は、エチレンガスを自ら放出し、自らの体にエチレンガスを浴びることで追熟を図っているのです。
エチレンガスに対する感受性が高い野菜や果物は、他の果物が放出したエチレンガスを浴びて、通常よりも早く傷んでいきます。
それが、よく知られている「むき出しのリンゴと一緒に野菜や果物を保存しない」という知恵です。

というわけで、緑から早く黄色に熟した状態にしたい場合は、バナナまかせでよいと思いますが、いったん黄色になると、一気に熟していき腐敗の方向へ進みますので、あらかじめ茎の切り口にアルミホイルを巻いて、エチレンガスで勝手にどんどん熟すのを抑えます。
島バナナを栽培して販売しているNファームさんによると、ラップでもいいそうです。

がんばって、15房分、アルミホイルを巻き、切れない黒ゴムで吊るしました。