農家インタビュー

今回は、大阪府4Hクラブ連絡協議会を通じて大阪の農家さんを視察させていただきインタビューしました。ハウスで通年、軟弱野菜(葉物野菜)を栽培している松本農園 松本朋子さんに、小売業や飲食店のお客様に応えるための独自の工夫などについてお話を聴きました。

[2018年8月8日/松本農園にて]

視察・インタビューした夢農人メンバー:石川龍樹(お茶)・鋤柄雄一(豚)・倉橋幸嗣(花)・野田美香子(米)

●生産している主な農作物

小松菜、水菜、春菊、しろな、ほうれんそう

●概要

▼所在地
大阪府岸和田市包近町

▼栽培について
主にハウスで軟弱野菜(葉物野菜)を栽培。
契約栽培もしているため、安定供給を目指してハウスの規模を拡大中。
ハウス栽培100a、露地栽培40a。

▼出荷・販売先
スーパー、地元直売所(道の駅 葉菜の森)、仲卸業者経由で飲食店


作物に優しく、食べる人に安全をと考えて工夫を重ねる農業


夏は、温度を下げることがうまく育てることになる

ハウスで通年、軟弱野菜を作っています。
軟弱野菜は主に冬が旬で、この時期(盛夏)は一番できにくいです。
温度がとても高く、虫も発生し、条件的に難しいのが夏。
けれど、契約栽培しているので、工夫して栽培しています。
たとえば、通常閉め切ったままになるハウスの一部を切ってネットを貼り、できるだけ風通しよくして管理しています。


根が暑い状態だと根が張らない。
追肥したところで根が張っていないので意味がなく、夏は温度を下げることが作物をうまく育てることになります。
作物に優しい生育しやすい環境にするために、今は換気だけですが今後ファンの設置も進めたいです。

小松菜の仲間で、小松菜よりもやわらかい、しろなを夏でも作っています。
軟弱野菜はみんな冬が旬ですが、家具や雑貨の大手小売店が展開するカフェ向けに通年で契約栽培していて、夏でも絶やさないように工夫して育てています。
ハウスの一部をネットにするというのもその工夫のひとつです。
工夫して出荷して、お惣菜やサラダに使っていただいています。

また、スーパーさんからは、小松菜など年中置いておきたいという希望があり、応えられるように工夫しながら育てています。



害虫対策は、農薬だけに頼らない


限度を守った上で農薬も使いますが、去年は農薬散布(化学的防除)だけを行った結果、農薬に対する抵抗がついてしまい、効かなくなって逆に害虫被害が大きくなりました。
そこで今年から農薬だけに頼らない方法としてフェロモン剤(生物的防除)や青い光の捕虫器(物理的防除)を組み合わせて害虫の発生しにくい環境を作ろうと取り組んでいます。

フェロモン剤での防除は、メスのフェロモンを出す管をハウスの上のほうに設置して、それをオスが嗅ぐことで交尾が起こらず増えない、という方法です。


もっと安定供給を目指し、工夫して設備を自作


冬が旬で夏はできにくいけれどやはり軟弱野菜は年中あることを求められる作物です。
もっと工夫を重ねてもっと安定供給していきたいというのが今の目標です。
ハウスは、業者さんに建ててもらうのですが、建ててもらうだけで、独自の工夫を施すために中の設備はいろいろ自作です。
さきほどお話した換気のネットや、フェロモンの管、放水管など、父を始め農場のみんなで自作して設置しています。


植物が好きだから農業が好き


もともと植物が好きで、植物が成長していくところを見れるのが、農業のいいところですし、成長していくところを見ると嬉しいですね。


松本さんから夢農人へのメッセージ


夢・農・人を発信している夢農人とよたの皆さんに負けない様、私ももっと農業を楽しくしたいと思いました!
愛知に行く機会があれば、是非ころも農園にもお邪魔させて頂きます!