農家インタビュー


今回は、夢農人メンバー mama's農園 野田さんよりご紹介いただいた、愛知県豊橋市の Natural farm 風音 ~KAZANE~ 3代目オーナー 大木 美智子さんにインタビューしました。
親子3代歴代女性農家でぶどう農園を守り続け、活躍中の様子を聞かせていただきました。

[2019年9月20日 Natural farm 風音にて ]


視察・インタビューした夢農人メンバー


mama's農園 野田美香子(米・野菜)


生産している主な農作物


種なし巨峰(低農薬)
「紫極乃雫」


概要


所在地等

〒441-1112 愛知県豊橋市石巻町馬場160

栽培について

Natural farm 風音独自の「リバース農法」により作られた土壌で栽培しています。
極限まで農薬を抑え手間暇をおしまず、丁寧に栽培しています。


出荷・販売先

お客様との対面のみ。
直売所というような販売場所はなく、お客様からのご紹介のみで販売しています。
一般の方への販売はありません。


病気が自分を農業へ導いてくれた


もともと、全然違う職をしていたという、3代目オーナー大木美智子さん。
ある日突然、病気になり、自分の身体を奥底から大切にしていかなければならないという経験を身をもって感じたことが、きっかけになり、食生活などライフスタイルをすべて見なおし勉強することをはじめたそうです。

もともと、何か「やろう!」と思ったことは、とことんやり抜きたい大木さん。
インナービューティーアドバイザーの勉強をし、資格を取得。それと同時に、
食生活も徹底して安心安全なものにこだわりはじめました。
周りの方も、その徹底した勉強ぶりと、実際にその生活をやり抜いている大木さんをみて、
「すごいね!」と声をかけてくださったといいます。



実家は代々女性農家


病気の治療をかねて、しばらく実家で暮らすことになった大木さんですが、
病気がよくなるころには、「ぶどう農家」の三代目になることを決意し、
どうしたら、みなさんが大切な方へ贈りたくなるようなおいしい種なし巨峰を
育てることができるのだろうか?
健康にこだわった育て方で誰にでも安心して食べてもらえる種なし巨峰を
育てることができるのだろうか?
最高峰の種なし巨峰を作りたい!

と、農園改善にむけてスタートとされたそうです。


種なし巨峰にこだわるからこそ



種なし巨峰を作るには、絶対的に必要な農薬があります。
農薬0の種なし巨峰は存在しません。
だとしたら、
「最小限の農薬のみで栽培できる農園にしたい!」と大木さんは考えたそうです。

そこで…
「葡萄を人間にたとえると、人間の体に位置するのは、土壌!
そうだ!土本来の力を蘇らせよう!」

という考えをもとに、農園専属の有機化学研究者の方に土壌を調べてもらい、
微生物が活発に活動できる、ミネラル肥料を徹底的に追及したそうです。

「今、うちの農園微生物がめちゃくちゃ元気なんですよ!どんどんいい土が出来上がっていて、農薬を減らしても安心なんです」

と笑顔で大木さんが伝えてくれました。



農作業は体力勝負


Natural farm 風音のぶどう棚は女性でも作業しやすいように、低めの棚になっています。
なぜなら、歴代女性がぶどう農園を継いできているからです。
その為、大木さん自身が真っ直ぐ立つと頭が抜き出てしまうくらいの高さになっています。
あまり高いと、上を向き続ける作業が多いため、首と腕が非常につかれてしまって、
効率のよい仕事はできないそうです。

現在この低い棚でもあまりに長時間のときは、かなりの重労働だと教えてくださいました。


しっかりと向き合って、1粒1粒に想いを込めて育てたからこそ…。


大木さんは、日々最高峰の巨峰が実るように、色々な努力と時間をかけて丁寧に栽培をしています。そのこだわりをわかってもらえる方、共感していただける方に、
納得していただいた上でしか販売はしたくない!と決めているそうです。

そのため、お知り合いからの紹介、常連さまのご予約でしか現在販売していません。
実際飛び込みで買いにいらっしゃったお客様はお断りしているそうです。

小さなころから、巨峰=無地の箱に「巨峰」と書かれている箱でみなさんが販売しているのも、透明パックにいれて巨峰が販売されているのも、違和感を感じていたそうで、
自分が販売するのであれば、色、箱の質・大きさなどにもこだわり
徹底して、巨峰がより美味しく見える方法など、すべてご自分でブランディングしています。

そのこだわり方も徹底されており、大木さんの巨峰への想いの深さが、
とても伝わってきます。



これからも日々…


「まだまだこれからも勉強しつづけて、もっともっと、皆さんに満足していただける、
自分も満足できる誰よりも美味しい巨峰を育て上げられる農家をめざします!」

と輝いた瞳でお話されていたのが印象的でした。女性とか男性とか関係なく、
職人と商人と両方の力をもつ大木さんだからこそ、自信に満ち溢れている笑顔が素敵です。




学ばせていただいたこと


恐れずに、自分の育てあげた農作物をブランディングし、価格も納得のいく価格、
価値をしっかりわかっていただける価格で販売することの大切さ。
そして、そのブランディング成果が、さらなる農家経営の力となり、よりよい、農作物を育て上げることができる。ということを、学ばせていただきました。