農家インタビュー

生産している主な農作物

国産 天然はちみつ
(愛西市・豊田市)

西洋みつばち・日本みつばち 


概要


▼所在地
豊田市・愛西市
▼出荷先
名古屋市農業センター
刈谷ハイウェイオアシス
マルシェ出店


養蜂業へのチャレンジ!


酒井さんは高校のころからすでに農業の道へ進んでいこうと決めており、農業大学へ進学しました。

そして、大学で農業について色々学びながら、将来自分はどの農作物を育てどうやって生計を立てていくか、考えていました。

野菜だと、鮮度が勝負。商品価格の単価は安いので量を出荷することが必要となる。
お米は単価は高いが育てることが難しく大変でもあります。

そういった現実を踏まえながら考えていたときに、もともと父親が趣味で昔から飼育していた蜂”たちをみていて「養蜂農家」をチャレンジしてみよう!と思いたち、父親の蜂を利用して、農大祭で実際に販売をして手ごたえをしっかりつかみ、そう決めたなら、もっともっと、色々学びたいと、卒業後養蜂農家への修行に出ました。


師匠から学ぶ大切なこと…


80歳の師匠のもとで、蜂の特性や習性はもちろんのこと、長年の知識と感のなかで美味しいはちみつを作り上げていく師匠は、酒井さんにとってとても大きな存在だったと言います。

ただ、はちみつを採取するだけでなく、どうしたら美味しいはちみつを作り上げられるのか。そこにこだわる師匠。
そのこだわりを習得したいと思い、事細かなことまでとにかくたくさんの技術や知識を知ろうと師匠のもとで日々黙々を働いたそうです。

その働きの真面目さ、習得の力を認めてもらい「俺のあとを任せたいと思うけどどうかな?」と師匠からお声をかけて頂いたときに、再度“自分の本当にやりたい事”“自分の目指すべき夢”を見つめ直し、「自分に力で養蜂農家で独立します。」という答えだしたそうです。

その時の師匠が快く後押ししてくださったのを今でも感謝しているそうです。



「あいさいはちみつ」誕生!


2019年4月。
酒井さんは夢を叶えて「あいさいはちみつ」として養蜂農家として就農します。
独立にむけて、日本養蜂協会に登録し「天然はちみつ」として自分のはちみつを販売することを決めました。

若い世代、自分達と同じ世代の方にも、もっと「はちみつ」を日常的に食べていただけるものにしていきたいという想いもあり、パッケージデザインや出店販売でのイメージにもこだわっていこう!と考え、多くの方が「商品が売れるようになったら、ロゴやデザインをおしゃれにしよう」と考えがちなのですが、酒井さんはそうではなく、「スタートのイメージが大切。できる範囲内で初期投資としてロゴデザイン・イメージ作りをしていこう」と、瓶の大きさに合わせた商品ロゴやパッケージも考えてスタートをしたそうです。




自分自身で売ることが、一つの学びにつながる。


 昔、養蜂農家の販売先といえば、道具などを仕入れる業者さん経由で販売してもらうことが一般的でした。
しかし、現在では外国産と日本産の価値の違いが消費者のみなさんにも理解していただけて、納得した上での商品価格を設定し販売することができるようになりました。
各農家自身で売っていくことが今では当たり前の業種となってきました。

お客様と対面で売ることによって、消費者の生の声を自分の耳で直接聞くことになります。
酒井さんは、色々な種類のはちみつを少しづつその場でテイスティングしてもらい、はちみつにも香りや味の違いがしっかりあるんだ!ということを、身をもって味わってもらいます。

そうすると、「すご~い!味が違う~!」と驚かれるお客様も多く、天然はちみつの意味を説明させてもらうと、納得してもらえる。という場合が多いそうです。

お客様の反応の反面、やはり自分自身で販売前にテイスティングし、ほんの少しでも納得がいかないものには、やはり「次はここを改善して、こういうはちみつの味に近づけたい」と思い続けるそうです。その理由が採取している場所の花の量であったり、作業中のほんの少しの部分の内容だったり…。職人の域である方法の追及です。



シンプルだけど自分の中でのこだわりがあります。


「酒井さんにとって一番のこだわりってなんですか?」と質問したところ、意外な答えが返ってきました。

「基本的なことを忘れずに、正しくやる事」

日常的な作業として毎日仕事をしていると、“ここは楽してもいいかなぁ~”という思いもでてきて、手抜きを考えてしまうことはあります。その気持ちを打ち消し、手を抜くことなく、どの仕事に対しても基本に忠実に丁寧に作業していくことが、
酒井さんにとっては一番のこだわりだそうです。

道具などでも簡単に作業量を減らそうと、農薬を使って手入れしてみたりすることもできます。
そういったことも一切しないと決めています。

味もまだまだ改善したい部分があり、さらに美味しい天然はちみつをみなさんに食べていただきたいと、絞り方や花の咲いている場所の移動も考えています。


身体に良いものだからこそ…


自分もまだまだスタートしたばかり。
日々色々なこと調べ、チャレンジしてみながら、進んでいます。

年代関係なく、毎日の食卓に“あいさいはちみつの天然はちみち”が置いていただけるのが夢です。

ぜひ、日々の食事に天然はちみつを取り入れてください。
とても健康にいいのがはちみつです。
珈琲に砂糖の代わりに使っていただいたり、ヨーグルトにいれていただいたりと、色々なレシピでお使いください。
 

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