農家インタビュー

今回は、夢農人とよたメンバーである、宮澤養鶏園 宮澤勝典さんに
養鶏という365日休みなく続く仕事。その大変な苦労とこれからへの思いについて
お話をお伺いしました。

[2019年3月18日/宮澤養鶏園にて]


生産している主な農作物


鶏卵


概要


▼所在地
豊田市花本町
▼出荷・販売先
Big Smail(豊田市)
自動販売機
あしぇっと(豊田市)
Boule Boule(豊田市)
やまのぶ農場 直売
ほがらか(豊田市)


飼料業界で働いたからこそ…


宮澤さんは、宮澤養鶏園をはじめる前に、飼料を販売する会社の営業を経験されています。
どの飼料をどう配合して使うと、ここにメリットがあるんだ!などといった、良い卵を産んでもらうための大切な部分、えさについて勉強しながらの仕事をしていました。
その後、祖父の代から70年続く家業である宮澤養鶏園経営。

食べて美味しい!とはっきり消費者に分かってもらえる卵をつくるのには、「えさ」「水」がとにかく重要であるとこだわり、現在「金ノ卵」というネーミングで販売されています。
実際に金ノ卵を割ってみるとわかるのですが、市販で販売されている卵にくらべて、黄身が濃い。
ネーミングの由来が一目瞭然です。


きな粉を餌に!


金ノ卵を産む鶏たちは、きな粉の入った餌を食べています
粉砕されたきな粉を食べることにより、良質なたんぱく質を摂取でき、美味しい卵を作り出すのに最適な餌です。
しかし、大豆の高騰も続き、なかなかきな粉を餌にするのにも苦労する時代であるのも事実です。卵の価格は格安となり、餌は高騰していくという、農家泣かせの現代です。

餌自体はそのまま与えるのではなく、一度発酵させて、温めてから与えます。
そうすることにより、消化がよくなるだけでなく、アミノ酸成分が一気に上がり、
栄養価の高い餌になります。
手間はかかりますが、美味しい卵を作るために必要なこと。と宮澤さんは語ります。

宮澤養鶏園では、一般家庭で美味しいものを継続的に食べてもらいたいという考えから
値上げなどもせず、販売しています。


見た目で卵のおいしさはわかるのか?


金ノ卵=特殊卵です。
特殊卵は
・赤卵でつくる
・卵黄をオレンジ色にする
・何かの栄養素を強化する
これが特殊卵の特徴です。しかし、この3個は見た目などの問題であり、卵本来の味は食べてみないとわかりません。
目隠しをして食べたとしたら、普通卵か特殊卵かどうかわからなくなるということなんです。

しかし、金ノ卵は味でしっかり区別できます
水と餌にこだわっているのが味でちゃんと区別できるようになっています。


鶏たちの環境にも気づかいが必要です。


ウィンドレス鶏舎の中で鶏を育てています。
温度管理をしっかりして、気温差をできるかぎり感じなく過ごせるように工夫しています。

窓がないことにより、外部からの他生物の侵入を防ぐこともでき、
風の音などによる、鶏たちのストレスも少なくなります。

鶏舎には、人間も極力出入りしません。
出入りすることにより、鶏が敵が来たと勘違いをし、身構える=ストレスを感じるということになり、
美味しい卵を育てることができなくなります。

餌やりや、卵の回収なども機械管理しているのです。



消費者のみなさんに伝えたい。


鶏卵だけに限らずですが、自分たちの食べるものについて、
マスコミなどの情報だけを信じるのではなく、自分自身で調べたりして、もっといろいろな事を知ってほしいと感じています。安心であり、安全なものはどの食べ物なのか。
どうして、そうなのか。
そして、もうひとつ。
「水」の大切さを知ってほしいです。
水質の良さが、鶏卵にもとても関係していますし、農作物にも関係しています。

日本の水質の良さを実感し、これからも大切にしていってほしいと願っています。

正直、養鶏園の仕事は簡単でもなく、苦労も多々あります。
ですが、お客様から「宮澤さんの金ノ卵美味しいね!このたまごじゃなきゃだめだわ!」と、
お声をいただいたりすると、よし!がんばろう!もっと美味しい鶏卵にしていこうと、
とても励みになります。

たくさんの食卓に 金ノ卵が並べてもらえるように頑張っていきます。

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